力が出ないのは、筋肉のせいじゃなかった

Training

Strength needs a path.


ショルダープレスをしているとき、
ずっと不思議なことが起きていました。

右は押せるのに、左が押せない。

左だけ肘が外に開いてしまう。
内側に入れようとしても入らない。

肩の前側が痛くなり、
首の付け根まで張ってくる。

そして何より、左に力が入らない。

ずっと、左の筋力が足りないのだと思っていました。

でも、違いました。

原因は筋肉ではなく、
骨盤でした。

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力の通り道が途中で切れていた

私は側湾があるため、骨盤が左右で少し傾いています。

その影響で、座ると左のお尻が座面につかず、
わずかに浮いてしまっているそうです。

トレーナーに言われて初めて気づきました。

言われてみれば、
日常生活でも左側にしっかり座れていない感覚があります。

本来、ショルダープレスで左手で押すとき、
力は

左手 → 左肩 → 左背中 → 左骨盤 → 椅子

というふうに流れるそうです。

でも私は、左の骨盤が浮いている。

つまり、力の通り道が途中で切れていた。

力が出ないのは、
弱いからではなく、土台がなかったからでした。


右膝を少し内側に入れただけで変わった

トレーナーに言われたのは、たった一つ。

「右膝を少し内側に入れて座ってみてください」

右膝を内側に入れると、
右のお尻が少し浮く姿勢になります。

すると骨盤が水平に近づき、
左のお尻が座面につくようになる。

その姿勢でショルダープレスをした瞬間、驚きました。

左側が急に使えるようになったのです。

今までどこに力を入れていいか分からなかった左側が、
急に「ここだ」と分かる。

バーを押したとき、
初めて左手の力が床まで通った感覚がありました。

本当に、電気が通ったみたいでした。


同じことがチェストプレスでも起きていた

同じことは、ダンベルチェストプレスでも起きていました。

追い込んでくると左だけプルプル震えて、
肩の付け根で無理やり支えている感じになる。

これも筋力の問題だと思っていました。

でも実際は、
左側に支えがなかっただけでした。

右膝を少し内側に入れ、
骨盤を整えてからやってみると、

ダンベルの軌道が安定して、
初めて「胸で押している感覚」が分かりました。

力は、出そうとして出るものではなく、
通る場所があって初めて出るのだと知りました。


肩が痛いときは、肩の前ではなく肩の裏

左肩の前側や首の付け根が痛くなると相談したところ、
トレーナーに言われたのが

「肩の前ではなく、肩の裏をほぐしてみてください」

ということでした。

場所でいうと、肩の裏側、
上腕骨の外側の少し後ろあたり。

そこをマッサージボールで圧をかけて緩めると、
肩の前の痛みが出にくくなり、
背中側で支える感覚が出やすくなります。

私は寝る前やトレーニング前に、
ここを重点的にほぐしています。


トレーニング前に身体を少し整える

骨盤の傾きを意識するようになってから、
トレーニング前に身体を少し整える習慣ができました。

  • マッサージボールでお尻・背中・肩の裏をほぐす
  • フォームローラーで背中・お尻・太ももをほぐす
  • そのあとにトレーニングをする

これをやるだけで、左右の感覚がかなり変わります。

特にお尻と背中の感覚が出ると、
「座れている」「支えられている」が分かるようになる。

重いものを持つ前に、
まず支えられる身体を作る。

最近は、その方がずっと大事だと感じています。


私はいま、身体を再構築している途中

トレーナーに言われました。

「この状態のまま重量を上げるのは危ないです」

それは本当にその通りだと思いました。

土台がないまま上だけ強くしても、
どこかを痛めるだけです。

だから今は、
ただ重いものを持つためのトレーニングではなく、

自分の身体を正しく使えるようになるためのトレーニングをしています。

遠回りに見えるけれど、
たぶんこれが一番の近道です。


力がないんじゃなかった

力がないんじゃなかった。
弱かったんじゃなかった。

力の通り道がなかっただけだった。

身体はつながっていて、
正しく使えるようになるとちゃんと応えてくれる。

だから私は今、
自分の身体の条件の中で、どうやって強くなるかを学んでいます。

ベンチプレスができるようになる日を目指して。


※これはあくまで私の身体で起きた変化の話であり、すべての人に同じことが当てはまるわけではありません。身体の状態や痛みには個人差があるため、無理のない範囲で専門家に相談しながら進めることが大切だと思います。


私がトレーニング前に使っているもの

トレーニング前や寝る前に、マッサージボールやフォームローラーを使って、お尻・背中・肩の裏をほぐしています。
これをやるだけで左右の感覚がかなり変わるので、今では欠かせない習慣になっています。

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